小平市の事業所や飲食店のコロナ禍での影響や取り組みを紹介します
とにかく小平を盛り上げたい!ワクワクを形に/タコスメルカド
花小金井南口/『タコス メルカド』吉川孝一郎さんにインタビューしてきました!
花小金井駅南口から徒歩7分、階段を降りると色鮮やかな空間に胸が弾む。店内では定期的にトークイベントやスペイン語教室が行われ、おしゃれな雑貨や内装は地元の方の手作りだという。タコス メルカド店主の吉川さんが考える地域密着型の魅力とは何だろう
タコスとの出会い
吉川さんとタコスの出会いは、たまたま入ったメキシコ料理店。初めて食べたタコスの味が忘れられなかったが、数年後お店は閉店。しかし、「どうしてもあの味がまた食べたい!」と吉川さんはお店の店主に連絡し、トルティーヤ(タコスの皮)の製法を受け継いだ。トウモロコシの粒から手間をかける驚きのこだわりが話題となり「マツコの知らない世界」にもナビゲーターとして出演を果たした。
Q. 他店と異なるお店の特徴は?
地域密着型の地域の人の思いが詰まったお店であることです!
Q. どのようなお店にしたいと思っていますか?
ここに来たら楽しいと思える地域を盛り上げられるお店になったらいいなと思っています。そのため、地域の主婦の方が作った雑貨類を置いたり、貸し切りイベントをしたりしています。
沢山の人に助けてもらったからこそ、みんなの思いや期待がこもったお店になればいいなと思っています。
小平で復活した「死者の日」
映画「リメンバー・ミー」でおなじみの、日本の「お盆」にあたるメキシコの「死者の日」は町中がカラフルな旗やオレンジのマリーゴールドで彩られるユニークなお祭りである。吉川さんはこれを「小平で行いたい!」と、お店を通じて出会った人々に呼びかけ、市民の力だけで実現することに成功した。
「たくさんの出店やボランティアの協力は、普段のトークイベントなどの土台ができていたからだと思います。ここに学生さんや若い発想が加わるのもよいね。」と吉川さん。
十分な予算が無かったため、広報は主婦の方の口コミなどSNS発信が中心がだった。しかしイベントは予想以上の盛り上がりを見せ、ローカルの持つ力の大きさを実感した。今後地域コミュニティの象徴としてさらなる発展が期待される。
コロナ自粛…人が集まれない
いつも人でにぎわう店内。
しかし、緊急事態宣言を受け、一時ガクンとお客さんが減った。現在は座席の間に透明のシートが貼られており、カウンター席は使用を中止するなどのしっかりとした感染対策を行っている。
Q. コロナウイルスによってお店のお客さんの数に変化がありましたか?
緊急事態宣言後、売り上げが落ちることもありましたが、今は、お客さんもだんだん戻ってきましたね。メニュー構成も変えてテイクアウトを始めました。
一時はテイクアウトが増え、接客するというより、とにかく「作って出す」という感じでしたが、今はテイクアウトと店内の飲食を良いバランスで営業しています!
Q. お店の混む時間帯はどれくらいですか?
土曜のテイクアウトは5時半から7時くらいまで、店内飲食は6時から7時半くらいまでバタバタしてます。
Q. 感染対策上お客さんに望むこと
テイクアウトなどのご予約はお早めにしていただけると助かります!!
コミュニティを広げたい
最後に、筆者は、どうしたら吉川さんのようにコミュニティを広げることができるのか聞いてみた。
「語学を学ぶとき、初めは全然しゃべれない。でも土台を学ぶと、急にしゃべれる瞬間がある。人とのつながりも似ています。僕自身もやりたいことが分からないことがあったけれど、一つの事を究めて取り組んでいると、繋がりが生まれて、『こういう時はあの人に協力してもらおう』と誰かの頭に浮かぶ人になれる。今はそれがタコスです。」
以前、吉川さんは蝶ネクタイを作り#bowtie(英語で“蝶ネクタイ”)とハッシュタグをつけて投稿し続けたところ、たくさんの海外の方とつながることができたという。SNSで簡単に自己発信ができる今の時代、何か一つキーになるものを究めることがコミュニティを広げるきっかけになるかもしれない。
(インタビュー/文 H.M & T.K)
タコス メルカドさんの店舗情報
[住 所]小平市花小金井南町2-2-16 ヴェルデ花小金井B1 |
[電 話]042-497-5211 |
[営業時間]月~土、祝日、祝前日: 12:00~14:30 (料理L.O. 14:00 ドリンクL.O. 14:00) 17:30~22:30 (料理L.O. 22:00 ドリンクL.O. 22:00) |
[定 休]日曜日 |
[ホームページ] https://tacos-mercado.owst.jp/ |