小平市の事業所や飲食店のコロナ禍での影響や取り組みを紹介します
暖かな夫婦が切り盛りする店/キッチン・ヌー
鷹の台駅/『キッチン・ヌー』さんにインタビューしてきました。
鷹の台駅から徒歩約30秒にある町の洋食屋、キッチン・ヌー。“ヌー”はフランス語で”私達”という意味があり、その名の通り暖かな夫婦がお店を開いていた。
お店の始まり
キッチン・ヌーは1999年5月にオープンし、今年で21年目に入った。マスターはそれ以前はサラリーマンとして旅行会社で25年間働いていたという経歴をもつ。学生時代にイタリアンレストランでのホール経験を持つ夫のマスターがホールを、調理師の資格を持つ奥様がチーフとしてキッチンの仕事を担当して2人でお店をオープンした。
オープンしてから数年後、津田塾大学の生協にキッチン・ヌーのコーナーを作り、そこで料理を売るという誘いを受け、約5年間週4日、弁当、スパゲッティ、惣菜等約50種類を2人で準備して提供していた。また、それに関連して50人ほどのパーティーにオードブルや飲み物を一括して用意してほしいという話も受けて7年ほど続けていた。
お店のターゲットは40代から60代くらいの女性で、女性好みのおかずが豊富な日替わり弁当を展開している。
また、最初の常連さんはキッチンヌー近くの体育館に通う女性で、中には20年間通っている方もいるそうだ。
Q.メニューでの「こだわり」は?
「国産の物しか使わないことです。
女性が結婚し出産すると母親が食べたものの影響でその子供や孫にアレルギーの症状等が出るということがあります。値段ももちろん大切ですが、安全をこれから一番大切にしなくてはいけません。」
国産品は単価が高くてその分料金が若干高くなるが、お店の料理を食べる人の将来まで考えてメニューを作られているということだ。
夫婦2人での切盛り
普段は仕事仲間としてお店にいる間は私的な話はせず、一日中共に仕事をする中でお互いの仕事は分担し、あまり踏み込まない。それがうまくやっていく秘訣だそうだ。
チーフの奥様はお店を開いて20年経ち、ますます料理が好きになり、自宅に帰っても料理をするそう。
また、色合いが好きで、味だけでなく視覚からも食欲を捉えることができるのが女性コックの良いところだと話す。
確かに取材中に頂いた「夏野菜のミートソースパスタ」は野菜たっぷりで鮮やかな色合いで目からも美味しく、食べても手作りのミートソースと麺と野菜が絡んでとても美味しかった。
2人とも途中までは別の仕事をしていたため、商売を受け継いでいる人とは違った目線で、新しい感覚でできているところもあるのではないかと語る。
また夫婦のみでお店を開いているため他からの声がなく、2人で納得すれば自由に働き方を決められることも魅力だそう。
2人とも喋ることが好きだと言い、取材中も他のお客様と談笑する様子が見られた。コロナの影響で客足はもちろん減っていると話されていたが、店内はアルコール消毒が置かれていたり、座席ごとにアクリル板が立てられていたりと感染対策が十分されていた。
暖かく素敵なご夫婦が開く地元に根付いたキッチン・ヌーをぜひ訪れてみほしい。
(文章:管原夏希 取材:甲斐嗣弓 松下華菜)
キッチンヌーさんの店舗情報
[住 所]小平市たかの台46-9高田ビル2F |
[電 話]042-348-3082 |
[営業時間]11 : 30 ~ 14 : 30、17 : 00 ~ 21 : 00 |
[定 休]毎週月曜日、第1、第3日曜日 |
[WEBページ]http://www7b.biglobe.ne.jp/kitchen-nous/ |